「いい人生だったなぁ」と思えるかどうか。
──
まず、お仕事の内容はどういったものでしょう?
伊藤
クライアントの方を直接サポートさせていただく
クライアントサポート本部の統括責任者をしています。
──
具体的に再就職支援というのは
どういったものでしょうか?
伊藤
次のステップとしてどうすればいいのか
という点についてのお手伝いをさせていただくことです。
目標を設定し、その実現のお手伝いです。
ですから、人によっては再就職ではなくて、
独立・起業であったりとか、
悠々自適であったりだとか、
会社を辞められて次の人生をどう生きるのか
というところに対して、
その方向性を決めます。
でもやはりメインは再就職。
自己分析・棚卸しを行って、
第一のステップとしては
自分が何をするのか?何をしていきたいのか?
という方向付けをするお手伝いをします。
なかには自分の意に反して、
会社を辞めざるを得なくなった人がいらっしゃいます。
そういった方に対しては、まず話しを聴いて差し上げること。
信頼関係をつくりながら、
まず気持ちを再就職への方向に向けていく
ということからはじまります。

──
やはり、クライアントの方の話しを聴くというところが大切でしょうか?
伊藤
そうですね。
再就職支援は大きく二つに分かれると思います。
ひとつはテクニカルな部分。
応募書類や面接などをこうしたら良いというアドバイス。
それから、もうひとつは、精神的なサポート。
しかし、テクニカルな部分は書籍等でも見聞きすることは可能です。
やはり重要なのは精神的な部分を
いかにサポートできるかというところですね。
再就職を実現するための最短の道、
何を先にして何を後にするのか、
そしてその途中の悩みに対してのアドバイスができるか
といったところが大切です。
あくまでも本人が精一杯のパフォーマンスを
発揮できるサポートをさせていただくという姿勢です。
──
CGCの良さは何ですか?
伊藤
大きな特長としては、一人の担当が少人数の
クライアントを受け持つということ。
キャリア コンサルタントの力を削がれることなく、
クライアントと対することができます。
今は最大でもクライアント二十名に対して
一人の担当ということにしています。
こうすることで、一日に四人しか会えなくても、
一週間に一回は必ずお一人の方と
話し合いの場を持つことができます。
──
シカゴのCGC本社とのつながりは?
伊藤
私の場合は2年前、シカゴの本社に行って、
レクチャーを受けたりディスカッションをしたりして、
アメリカ流のカウンセリングと日本流の
カウンセリングとの違いを肌で感じました。
CGCは世界ではじめての再就職支援会社です。
最初にできたから良いとは言いませんが、
長年のノウハウをアップデートし、
日本に合わせた形で改良を重ねていますので、
その歴史というのは他の会社にない、誇れる点だと思います。

──
新人キャリア コンサルタント教育まで担当されているそうですが、
新人のみなさんにどのように指導されていますか?
伊藤
まず、我々はプレイヤーではないということ。
それから、さきほどテクニカルな部分、
精神的な部分があるとお話しましたが、
テクニカルな部分でも決められた方法で
やっていけばいいのかというと、
必ずしもそうとは限りません。
クライアントの理解度ですとか、性格に合わせて、
その人を見てカウンセリングを行おうという指導をしています。
クオリティの確立というのは、
必ずしも、皆が同じことをすることではないんだ
ということを話します。
ノウハウ部分については会社として
確立していると思っていますが、
その運用の仕方、それをクライアントにどう
あてはめていくかというのは、
キャリア コンサルタント自身が気をつけて
やっていかなければいけない点ですね。
ただ結果を急いで、目的を達するだけではなくて
「よくやってもらえたなあ」と思ってもらえることが大切だと思っています。
──
CGCの社風はどう感じていますか?
伊藤
おそらく多くのキャリア コンサルタントは
自分の収入だとかそういうことではなくて、
本当にクライアントのためにやってみたいという人です。
こう言ったら大げさですが、
前の会社でだいたい人生の目標を果たしてきて、
今度は自分が困っている人に手を貸したいと思っています。
報酬ではなくて、やり甲斐や生き甲斐を目的として働いていますね。
──
お話を聴いていると、牧師さんやお坊さんのように
“生きる”ということを一緒に考える職業に似ていると思ったのですが。
伊藤
ちょっと極論を言えば、学校を出て就職して、
自分がやりたいかやりたくないか分からないまま、
仕事をはじめて、会社の言うように、ずっとやってきた。
そして今、辞めろと言われたり、自分で辞めたりして、
岐路に立っているわけですよね。
人間80年としたならば、
こちらに来られる方は人生を折り返している方がほとんどです。
自分の人生を終えるときに「自分の人生よかったな」と
思えるかどうかを決める岐路にたっていると思うんです。
ですから、会社生活をどうしようか、
その先の人生をどう生きようかではなくて、
今をどう送ろうかということなんですね。
人生一度なら誰しもが「満足な人生だったなぁ」と
思いたいはずなんです。
カウンセリングを受けた時はそうでもなかったけれど、
将来「あのカウンセリングを受けてプラスだったな」と
少しでも思って貰えたら一番幸せですね。